LastExceptionについて

lastException.txt（以下LE）についてまとめました。
必要な時に必要なところだけ目を通してください。全部を読む必要はありません。

LEエラーの解決のオススメ手順は「LEアシスタントを使って、具体的な結果が出なかったらよくあるLEかどうか確かめて、該当しなかったら汎用的な対処をする」です。本当はDiscordで見てもらうのが手っ取り早いのですが、ためらう人が多いらしいので…。

• Sims4の動作に問題が発生した時に、Sims4が詳細を書き込むファイルです。
• 通常 C:\Users\ユーザー名\Documents\Electronic Arts\The Sims 4 にあります。
• 起動後、最初のLEエラーが記録されると、以前のログはクリアされます。
• 「LEに記録される＝深刻なエラー」というわけではありません（逆もまた然り）

LEエラーが発生したことを確認する方法です。

■ LE通知を出すMODを入れていない場合

ゲーム上ではLEの発生はわからないので、不具合が発生した時、または定期的に自分でLEの更新日時を確認します。LEにカーソルを乗せる、またはLEを右クリックして「プロパティ」から確認できます。作成日時や日付時刻ではなく「更新日時」です。

■ MC Command Center（MCCC）

MCCCはLEエラーが発生すると通知を出し、独自のLEファイルを生成します。

現在のデフォルト設定では同じマップにいる間はLE通知は1回しか出ないのでご注意ください。設定の変更は「MCCCの設定＞表示関連とチートの設定＞MCCCのログの設定＞LE通知の頻発を防ぐ」から。

■ Better Exceptions（BE）

LEに特化したMODです。こちらも通知の表示と、独自のLEファイルの生成を行います。MCCCと一緒に使っても構いません。

■ LEの場所

セーブデータのあるフォルダにあります。環境によって違いますが、一般的には
C:\Users\ユーザー名\Documents\Electronic Arts\The Sims 4\lastException.txt
です。lastException_123456789.txt のように数字が付いているのは古いLEです。

■ MCCCとBEのLEファイル

MCCCやBEはLEエラーが発生した時に、独自のファイルを生成します。MCCCの「mc_lastexception.html」はMCCCと同じフォルダ、Better Exceptionsの「BE-ExceptionReport.html」はThe Sims 4フォルダに作られます。

このファイルは、LEの重要な部分が見やすく表示され、さらにゲームのバージョンやMOD一覧などの情報が追加されます。どこかのコミュニティなどで見てもらえば、生LEよりもスムーズに具体的な回答が得られやすいです。

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■ 空っぽのLE

中に何も書かれていないLEが作られることがあります。これは「カスタム特質MOD」「カスタムフードMOD」「MODに必要なパックを持っていない」「スクリプトMODの入れすぎ」などが原因だそうです。

該当するMODや最近入れたMODを抜いてみる、50/50で原因のMODを突き止める、BEで試す、などの対処法があります。

■ 似ているファイル

LEとは別に「lastUIException.txt」というファイルが作られることがあります。これはUI関連のエラーログで、次のようなUIに変更を加えるMODが原因のことが多いそうです。

UI Cheats Extension、More Columns in CAS、CC wrench hiders、Clean UI、
学校・キャリア・クラブ・特質・願望・スキル系のMOD

自分でLEを見てみましょう。いま話題のLEと同じだったり、MODが特定できる文字列が書かれていることがあります。特徴的な文字列で検索すれば、同じLEの情報が見つかるかもしれません。

まず、そのままだと読みづらいのでXMLの整形ツールなどで整形してください。

MCCCやBEを入れている場合は、それぞれのLEファイルを見てください。整形され、重要な部分は抜き出してわかりやすく表示されているはずです。

<report> から </report> までが1つのエラーです。複数のエラーが記録されていることもあるので、1つだけで判断しないようにしてください。

一番重要な部分は <desyncdata> の直後の数行です。その下に並んでいる File で始まる行は関係ありません。<categoryid> も同じLEかどうかなどの判別材料になります。

バニラで発生しているLEの一部です。上のほうが新しいもの（2020年9月）。

■ フェスティバル開始によるLE ⇒AHQ

desyncdata：[jjacobson] Exception while scoring DramaNodes: (ValueError: Trying to use DoubleSimResolver with unsupported participant: ParticipantTypeCASPart.StoredCASPartsOnObject)

■ ジャングル探索によるLE ⇒AHQ

categoryid：neighborhood_population_service.py:476
desyncdata：Exception raised while processing creating npc households (TypeError: '_sims4_collections.frozendict' object is not callable)

■ 大学関連のチート・MOD、Life DeciderによるLE ⇒AHQ

desyncdataではなくcategoryidの項目を見てください。

categoryid：degree_tracker.py:xxxx

■ 願望（家族・運動・釣りなど）によるLE ⇒AHQ

desyncdata：Exception raised while trying to run a test event in test_events.py:
(IndexError: list assignment index (0) out of range) または (AttributeError: 'NoneType' object has no attribute 'run_test')

■ アパート・大学寮によるLE ⇒AHQ

desyncdata：Exception in Sim Timeline: Exception running Element (TypeError: an integer is required (got type NoneType))

■ LEアシスタントを使う

LEから自動的にエラーの原因を判断してくれるページです。はっきりした原因が表示されることは少ないですが、とりあえずLEが出たら試してみるといいと思います。

使い方は「Upload lastException File」を押してLEを選択する、またはテキストエリアにLEの内容をコピペして「Find Errors」を押すだけです。

結果をクリックすると詳細が表示されます。だいたい以下のような内容です。

• 12時間以上前のLEの場合、一番上に「古いLE」と表示されます。
• ピンク：具体的な情報や解決策が書かれています。
• イエロー：おおまかな情報が書かれています。
• グリーン：同上。おそらく無視してもいいエラーです。
• グレー：他のエラーに付随するエラー、またはLEアシスタントが未対応のエラーです。他のエラーがある場合は先にそちらを解決するよう書かれています。

ピンク色の項目があればしっかり目を通してください。ヒントが '数字'（インスタンスID）だけだったら Sims4Studio や Package Searcher でModsフォルダ内を検索し、該当するMOD/CCを削除するか更新します。S4SでのID検索方法はShift＋Ctrl＋Cキーでチートコンソールを出して「resource.find 数字」です。

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■ MCCCのDiscordサーバーで見てもらう

こちらはMCCCに限らずSims4の質問や情報が集まる一大コミュニティとなっていて、毎日多くのLEが投稿・解決されています。#bilingual_support（多言語用チャンネル）なら日本語でOKです。参加から投稿までの流れはこちらの記事で詳しく書いています。

以下は不具合に対する汎用的な対処です。LEで原因がわからない時、LEを見るのが面倒な時、LEの出ない不具合の時などにおこなってください。

※LE通知はMCCCの機能です。MCCCを外せばエラーが出ても通知は出ません。

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■ キャッシュファイルを削除する

LEと同じフォルダにある localthumbcache.package を削除します。
ちなみに、これはMODの出し入れをした時も削除が推奨されています。

■ ゲームを修復する

Originのゲームライブラリ画面のSims4の画像を右クリックして「修復」をします。

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■ MODがない状態でテストする

Modsフォルダをデスクトップへドラッグ＆ドロップで移動させます。

MCCCのLE通知機能を使いたい場合は、新しいModsフォルダを作り、MCCCだけ入れてください（Resource.cfgは自動生成されます）。

テストプレイをして、問題が発生しなければMODが原因ということになります。
確認が終わったら、以下の手順で保存せずにゲームを終了して、移動させたModsフォルダをTheSims4フォルダへ戻します。

メニュー＞ゲームを終了する＞ゲームを終了する

■ MODが原因の場合

下記の「50/50」（半々）と呼ばれる方法で、原因のMODを突き止めます。MCCCは入れたままで構いません。

1. MODを2組に分けます。デスクトップに空のフォルダを作り、その中へModsフォルダの中身を半分ほど移してください。
2. Sims4を起動してエラーが出るかテストします。
   
3. エラーが出ればModsフォルダに残した組、出なければ抜いた組の中に原因のMODがある、ということになります。
   
4. 原因のMODがある組をさらに2組に分けて、どちらか1組だけでテストします。
5. あとは同様に、「エラーが出ればその組、出なければもう一方の組を2組に分けてテスト」を繰り返します。

※最初の2組だけはどちらもテストすることをオススメします。

「複数のMODを入れるとエラーが発生するが、個別に入れると発生しない」という場合は競合の可能性があります。似た内容のMODや、同じMODのバージョン違いを入れていないか確認してください。

■ MODが原因ではない場合

MODを外してもゲームの修復をしてもエラーが出る場合、「Sims4のバグ」「bb.moveobjectsで配置したオブジェクト」「そのセーブデータに問題がある」など様々な原因が考えられます。バグの情報を探す、新規データやデフォルトの家でテストする、Sims4フォルダをリセットする、などを試してください。

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■ Sims4フォルダをリセットする

今までのデータが消えたりはしません。現在のデータを一旦退避させ、初期状態にしてから、必要なデータだけを元に戻すことでセーブフォルダを大掃除する方法です。

C:\Users\ユーザー名\Documents\Electronic Arts\ にある「The Sims 4」フォルダをデスクトップにドラッグ＆ドロップで移動させます。

Sims4を起動すると新たにTheSims4フォルダが再生成されます。プレイして問題が発生しないかテストします。

テストが終わったら、移動させたTheSims4フォルダ内の以下のファイル・フォルダを、新しいTheSims4フォルダの中へ戻します。

• Options.iniファイル：オプション設定の保存ファイル
• savesフォルダ：セーブデータ
• Trayフォルダ：マイライブラリに保存したシムや建物
• Modsフォルダ：MOD
• スクリーンショットフォルダ：スクショ
• 録画したビデオフォルダ：動画
• Custom Musicフォルダ：音楽ファイル

■ 上書きで消えたセーブデータを復活させる

セーブデータ自体に問題がある場合などは、少し前のデータからやり直すのも手です。「ゲームをロードする」でデータを選択し、右下のロードボタンの左にある「セーブデータを修復」ボタンから上書きで消えた5回分のデータを復活させることができます。

ついでですが、たまには「保存」ではなく「名前をつけて保存」で新しいデータとしてセーブすることをオススメします（特にパッチや特殊なMODを入れた後）。

TheSims4フォルダの中身を分類するとこんな感じです。
日頃のエラー対策のポイントは頭文字がLのファイル（通称Lファイル）です。